どうしてなりたかったのか

どうやったらなれるのかじゃなくて,どうしてなりたかったのか.迷いかけたときはな風祭,もと来た道を戻ってみろ.最初の気持ちに立ち返るんだ.

ソース

ホイッスル!』(樋口大輔・著).2006年に読んだサッカー漫画.「風祭」というのは主人公の苗字.悩んでいる中学生の主人公に小学校の恩師が語った言葉.

思考

 研究者になることを夢見て,この道を進んできている.そろそろ博士号取得が現実的になってきて,研究職の公募に挙手できるライセンスが得られる段階まできた.研究に従事できる職 *1 に就きたいと,しばらくは職探しの日々が続きそうである.行き先がないわけではないのだけど.
 気づくと「どうしたら金に困らない状況になれるのか」「いかにして生活できるのか」を考えることに集中していて,どうして研究者になりたいと思ったのか,という純粋な気持ちを思い出すことが少なくなっていた.そんな自分を自覚させてくれた言葉だった.
 夢だけで生きていけるわけではないことは重々承知している.それでも理想を持つことは,生きていく上での道しるべになる.それに近づく,それを実現できるように努力することで,人生を楽しめるはずだ.自分はそういう生き方が向いていると思うし.そういう始まりの気持ちを忘れないようにしたい.

脚注

*1:学生時代で夢見るような研究環境が整っている職は無いよ,と諸先輩方に諭されるけど