学位記授与式での東大総長の式辞

 主題: 知のフロントランナーであれ

 大学院を修了したことで社会から期待を浴びることがある.この先の人生が研究職だろうがそうでなかろうが,常に知のフロントランナーであってほしい.そのために必要な心構えは3つある.

  1. 自分の信念について愚直であれ
    • 目先の利益だけに目を奪われることなく,周囲の評価に踊らされることなく,自分の登るべき山を決めたらコツコツと愚直に進もう.
  2. 俯瞰視点を持て
    • 基本は愚直でよいのだが,時には自分の行ってきたこと,今やっていること,目指すべき目標を遠くから見つめなおすことも必要.目の前のことだけに気をとられすぎないように.
  3. 人に教えることをためらうな
    • 現在の情報供給のスピードの中で,自分が達成したことはすぐに過去のものになってしまう.自分のことばかりに集中するのではなく,獲得した技術や情報を後輩に教え伝えていくことが必要.

 以上,自分の記憶を頼っての要旨.もう少しコンパクトにまとめてくれても良かったかなとは思ったけど,良い事言うなあ.どれもどこかで聞いたことのあるフレーズや言葉だけれど,節目に聞く話として心に残った.知のフロントランナーという言葉が気に入った.