研究記録ブログをつけることのメリット

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 この記事の続き →「研究記録ブログをつけることの有効性
はじめに
 私は日々の研究内容をブログ形式で記録している.その4年ほど前から研究者としての自己紹介ページを作成してはいたのだが,そのページは業績が出る以外に変化が現れにくく,作ってみてもあまり面白くなかった.何か変化が生まれるページを作りたいなと思ったのが,そのきっかけである.
 2005年11月の開始以来,1年半が経った.当初は気が向いたときに更新をしていたが,毎日書いてみようかという気まぐれを起こし,現在は平日はなるべく記録をつけるようにしている.続けてみて色々と気づいたこともあったので,ここでブログ研究記録の位置づけを再確認してみる.

『仕事進行状況確認ツール』としての位置づけ
 これまでにつけていた研究記録は以下の要素で構成されている.

  1. その日の仕事内容の小見出し
  2. 仕事内容の詳細と,仕事を通して思ったこと・感じたこと
  3. 一言
  4. 考えたこと(あれば)

 その日に仕事を一日の終わりに振り返り,何処まで進んだのかを確認するのが目的である.そして「明日はここまで仕上げよう」と思い,一日に区切りをつけていた.小見出しにある通り,仕事の進行状況を確認するためのツールとして研究記録ブログを用いていた.
 これをつけることのメリットは,あなたがブログで勉強日記をつけるべき6つの理由に準じるものがある.特に記事の1,2,3番目の理由が,自分の研究記録ブログをつけるメリットと似ている.実際,仕事した内容を目に見える形で再確認できるのは嬉しいものだ.

『思考整理ツール』としての位置づけ
 ここ最近,ブログを書くことのメリットを唄う記事を多く読んだ(文末参照).記事から同意した内容を抜粋すると,
まずは,自分ひとりのためのメモとしてブログを始めてみよう.それじゃあ,わざわざブログを書く意味がないじゃないか,と思う人もいるかもしれない.だが実は,ブログを書きはじめて最初に気づくメリットは,書くことによって自分の思考を整理できるということだ.
自分でわかっているつもりでも,書いてみると整理されていない部分がわかり,少ない時間で様々な情報をチェックして整理していく毎日のリズムができる.
『予定を立てること』と『振り返り』をブログで毎日やることができたら,ブログ自体が大きな財産になるし,人としてものすごい成長できるんじゃないかと思いました.
書くことでもっとも勉強になるのは,書けばその時点で自分が何をわかってないかがわかる点です.
書かなきゃ自分が何がわかっていないかさえわからないんだと思います
 まとめると,ブログを『思考整理ツール』として用いることこそにメリットがあると考えているようだ.確かにそうかもなと納得し,面白そうだなと感じた結果,自分の研究記録ブログに『思考整理ツール』的な要素も組み込み始めた.現在の研究記録は以下の要素で構成されている.

  1. その日の仕事で感じたこと
    • その日にやった仕事から感じたこと
    • それから得た反省・教訓
    • で,明日からはどうしたい
  2. その日にやった仕事の具体的な内容

 感じたことを書く分量を増やし,反省と教訓を残すようにしてみた.そして,週の終わりにその週の教訓集を作り,次週への足がかりを作ってみることにした.
 しばらく継続してみて,有効性を確認してみたい.

追記(2007.05.19)
 ひと月後くらいに,有効性の確認レポートを書いてみようと思います.
 記事捕捉,感謝です(まなめはうす 様.初めての捕捉だったので嬉しかったです.
さらに追記(2007.07.07)
 続きものを書きました.→「研究記録ブログをつけることの有効性

本エントリの参照元