頭の煮詰まりを解決する「説明メソッド」

きっかけの記事

アウトプットすることで整理される
 論文執筆・論文アウトライン作成時によく陥ること.たくさんのデータ・図・reviewした論文に囲まれることで自分の考えが振り回されてしまい,脳内飽和状態で何をどうしてよいのかわからなくなることがある.煮詰まった頭で新たな考えがうまく生み出せず,論理立った文章展開ができなくなる.

 そういうときは自分の殻に閉じこもるのではなく,自分の中のもやもやを誰かに話してアウトプットするのが良い.話しているうちに自分の中でもやもやが整理されてきて,話し終わる頃に自分で活路を見い出したりすることがざら.

 まあ聞かされた相手にとっては,時間をとられたのに「自分の中でわかっちゃいました.ありがとうございます」とされてしまうのでたまったものではないが.自分自身,そんな悪いことを何度かしてしまっているので気をつけたいところ.

 それを防ぐための方法が引用リンク中で紹介されてはいる.

「身近な人に相談する」に関しては,状況を説明することが重要なので,相談相手は人ではなく,ぬいぐるみでもよい,という説があります.<中略>.しかし、この「説明メソッド」を導入するには多少の覚悟が要る.問題解決と引き替えに,「ぬいぐるみに話しかける私」の存在を許さなければならないからだ.

 でも,ぬいぐるみではだめじゃないかな.紙に書き出すことで説明メソッドを試したことがあったけれど,しゃべる方が整理できていた.相手にわかってもらうことを前提に話すから,まとめようとする力が大きくはたらくのだろう.だからやはりぬいぐるみに説明するのと,身近な人に説明するのとでは頭の整理のされ方が格段に異なるはずだ.

 説明メソッドを試しあえるような関係性を同僚と持ち続けたい.

自省と心掛け
 人が説明したがっているときには,話をじっくり聞いてあげる姿勢を持ち続ける.話しているうちに当人のなかでまとまることがある.話を聞ききらないうちに「自分が話をまとめてあげよう」と思うのは自己満足に過ぎない.相手から求められればそうすればいいだけの話.

雑感
 「説明メソッド」とか,どんなことにも名前が付いているものなのだな.