褒めることで生まれる正のフィードバック

◇褒める話。(FPN
  http://www.future-planning.net/x/modules/news/article.php?storyid=2063 より

本音では「やって当たり前」の努力でも、それをちゃんと見て、評価しているよと伝えることが、メンバーへの思いやりであり、組織を合理的に成長させる…エッセンス?(笑)のようなもの、じゃないかなと。
人を褒めることは、組織に大きなプラスのエネルギーを生む最初の一歩で、しかも誰からでも始められるささやかな試みだと私は思っています。だから、そういう「褒める」という行為が自然にできる組織の風土づくりって大事なんじゃないかなあ、と、思うわけです。

 今年度,一人の卒論生を指導した.研究室の先輩として後輩に助言してきたことはこれまでにも経験があるけれど,自分の所属研究室の後輩に対して,研究テーマの選定から卒論仕上げまで,一通りの指導したのは初めて.無事に卒論は仕上がったわけだが,振り返ってみると,後輩に対する接し方で反省すべき点がいくつかあったように思う.
 「こういう指導の仕方をしてみよう」とイメージを持ちながら接したけれど,自分の求めた指導像と現実に出来た指導とにギャップが生じ,うまく接することの出来ない時期があった.自分の作業が佳境に入った時期と重なったこともあって,自分の心の余裕が減少し,褒めるチャンスが転がっていたにもかかわらず,それらに目を向けられなかった.あの時,やる気を促せなかったのは自分に責任があったのかもな.
 褒められると,やる気が増幅する.特に,いつも以上に自分が頑張り,努力し,時間を費やして作成したoutput (文章でも図表でも報告書でも)を褒められたときは尚更だ.自分自身も褒められたときほどやる気出るし.
 頑張っているそぶりが見えるときには,積極的に褒める視点を持つことが良さそうだ.褒められる側に「褒められる → やる気になる → 更に頑張る → 褒められる機会が増える」という,正のフィードバックが生じる.褒める側にも同じ事で,「褒める → やる気にさせる → 更に褒めたくなるような努力した姿が見える → エレガントなoutput が生まれてくる」という正のフィードバックが生じる.研究を進める上でお互い気持ちよいし,研究自体もよりよいものになる.
 以上を踏まえて自分への反省.人に対しての厳しい目線を改めないといかん.「当たり前」と思ってしまうことを極力減らし,人を褒める土壌を自分の中に培い,褒める機会を増やそうと思う.



 そんな中,頑張ってくれた後輩君,よく頑張りました.最後に見せてくれた図表はエキサイティングでしたよ.ここで褒めます.