アドバイスを強いるべきか?

 前回のエントリにてアドバイスのあり方を考えてみた.

 文末にて「強いるやり方では人を育てるのが難しい」と書いたが,強いるやり方を用いないと育たない人もいるなあ.

決定力不足
 選択の幅を広げられることでどれを選んでよいのかわからなくなって,余計に悩んでしまう人もいる.「○○という方法もあるよ」とアドバイスされても困るだけで一向に事が進まない.決定力不足とでもいうのか.
 そういう人には,「○○がいいんじゃない?」とか「○○をすべきだ」とかのアドバイスの方が好まれる.強制を促すアドバイスにより,指導される側は指針を与えられて嬉しいし,指導側も事が進んで嬉しい.いい事だらけだ.

強いるアドバイスを望む人もいる
 私自身は,やり方や作業を強制されることが好きではないので,「強制してしまうと嫌がるだろう」と,強いるやり方を避けがち.でもひょっとしたら後輩は強制を求めているのかもしれない.自分の価値観だけを基準にすると危険.
 個人個人の性質・性格に見合った指導方法ができるのがよい.そうすればお互いに気持ちよく仕事できるし,想定以上の成果が得られる可能性が高くなる.人の性質・性格を見抜ける眼力が欲しい.

とは言うものの...
 選べるのであれば,強制を望む後輩より,強制を望まない後輩がほしいかな.お互いに違うやり方を持っていた方が,新しい方法とかアイデアとかが生まれやすいだろうし.強制を繰り返すと自分のコピーができるだけで,建設的ではない.

 そうか,書いてて見えてきたが,強いるアドバイスを好む人は自分自身が好きなのだ.だから自分のやり方を強制的に薦めて,自分のコピーを作りたがるのか.