数学の問題を解くのと料理って似てません?
時間があるときに限るけど自炊するのが結構好き.料理をし始めると次第に調理に集中してきて,他の考え事がしにくくなる.何か悩み事があっても,料理が終わってご飯を食べ終わるころには悩み事がたいしたことなかったかなと思えるようになったりする.おいしく作れたときは尚更だ.似たようなことが『きのう何食べた?(よしながふみ)』という漫画でも書かれてた気がする.
導入部はさておき・・・
料理してて何が一番楽しかと問われれば,勿論おいしく作れたとき・それを人に披露できたときなのだが,自炊を続けるうちに作る過程にも楽しさを覚えるようになってきた.自炊し始めの頃は「大さじ1杯ってどのくらい?」とか「煮るときに酒を入れるとどういう意味があるの?」とか「コクを出すには何を入れたらいいのか?」とか分からないことだらけで,とにかくレシピ本の通りに作っていた.でも何度か本を見ながら作り続けるうちに「大さじ1杯はこれくらい」「酒を入れると旨味が増す」「砂糖は甘さだけじゃなくてコクも出す」と気づけるようになってきた.料理の勘みたいなものか.本当は,わざわざ計量スプーンを出したり,わざわざ本を見たりするのが面倒くさくなってきて,何となく目分量でやってしまうようになってきただけだけど.でも何回か同じ料理に挑戦するうちに,「今日は参考資料無しにとりあえずやってみようか」とチャレンジするようになってきたのだろう.
最高に楽しいのは,気合入れておかずを3品くらい作ることに挑戦したときに,各おかずの時間のかかり方を計算して,出来上がり時間を上手く調整できたときか.「時間調整が上手くいった」とどれも温かいまま食べることが出来る.一種のカタルシス.
料理上達と受験数学スキル上昇の共通点
料理スキルが上昇していく過程は,数学の問題を解けるようになる過程と似ているのかもなあと思った.一つ前の文章を参考に羅列.- 自炊し始めの頃=数学で新しい項目を習いたての頃
- 問題をどう解いていいかわからない.だから教科書の例題を見て解き方の手順を覚えたり,問題が解けなくても解説を見て納得したりする.できなくてもとにかく書かれている通りには解けるようにする.
- 料理の勘をつかむ=問題を解くコツをつかむ
- 何度か似た問題(同じ問題)を解くうちに,こういう問題が出たら○○の方法で解けばよい,と気づけるようになる.その頃には教科書とかを見なくても解けるようになる.
- 計量スプーンを使うのが面倒=解説通りに解くのが面倒
- 解説や教科書の通りにやれば解けるのはわかるが,手間がかかりすぎて面倒くさい.もっと楽な方法はないかな,と細かいステップをはしょり始める.もしくは解説を超えた画期的な解法を思いつく.
- とりあえずやってみようかの姿勢=数学の難問にぶち当たったときに何となくやってみる
- 難問を見たときでも手を止めずにとりあえず何かに挑戦してみる.自分の知っている解法で何か試せないかを探る.
- 計算どおりに料理が出来た=思ったとおりに難問が解けた
- 難問を見たときに「今までに解いたことのあるあの問題に似てるかも」と思いつく.合ってるかどうかは分からないけど,とりあえず挑戦してみるか.で,解き始める.そして解いているうちに,「思ったとおりだった! やった」となる.
そんなこんなで,数学好きなら料理好きになれるんじゃないかなと思ってみた.
- 作者: よしながふみ
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